と、小さい頃、思っていました。実際、自分が年をとってみると、ええ、たしかにそうかもしれません。が、『ものは考えよう』で、それ以上に大きく発展していくものがあるではないですか！
それは、積み重なる珍苦の経験と知識から得られた「知恵」と、そして、世の荒波に押し流されては沈みかけながらも築きあげられた、強い「精神力」と豊かな「心」です。
このことは犬も一緒なのです。人間社会にふれ、愛をもらい、学び、その魂は素晴らしく成長していきます。
モーゼと本当の意味で「折り合い」がつくようになった、と感じたのは、５歳を過ぎてから・・・だったと思います。ショーを引退した頃です。ずいぶんとかかりました。
今ではお互い、顔を見るだけで、無言のうちに、「何をしたいのか」、瞬時にわかってしまう間柄です。言葉なんて要りません。
「折り合いがつく」・・・。馬に乗っていた頃もよく使われていた言葉でした。
その意味は、互いの長所短所を理解した上で、お互いを認め合う・・・ということだと思います。
人間関係も一緒ですかね。最初からピタッ！と合う（相性が良い）相手というのは稀で、非常にラッキーなことです。でも、たいていは「何か違う・・・。ああなら良いのに。こうすればヨカッタのに！」という状況におちいりがち。それを修復していくのが、時間と、互いの心の歩み寄り。嫌いな相手に無理に合わせる必要はないと思いますが、キライじゃなかったら、長い目で互いを知り合っていくのもよいと思います。
話はそれましたが、コミュニケーション手段というのは本当にどこまで発達するのでしょうね。世の中は携帯やＴＶ電話、メール、といったツールでいっぱい！
一方では精神科学の世界が注目を浴び、スピリチュアルな存在に驚かされ、そして動物たちとは精神的つながりが深まった今、以心伝心を超え、未知の世界に突入〜！（って大袈裟？！）
すごい世の中です。年を重ねるのも悪くありません。
