チンチラ Q&A
Q1
 生後2ケ月の子チンチラを買いました。連れてきて1週間になりますが、あまり慣れてくれません。すぐに小屋の中にかくれてしまいます。だっこしようと思い、つかまえたら強く噛まれてしまいました。この後、慣れてくれるのでしょうか?
A1 
チンチラは臆病な動物です。新しい環境に慣れるまで時間がかかります。しばらくは、食事と水を充分に与え、静かな環境でそっとしておくほうが良いでしょう。強く噛むのは「拒絶」のサインです。早い子だと3日、遅くとも1ケ月もすれば、自分から小屋から出てくるようになります。その時をみはからって、好物のレーズンやリンゴのかけらなどをそっと差し出すようにします。自分から取りに来てくれたらしめたもの。慣れたら、手の上に好物をのせて自分から乗ってくるようにします。焦りは禁物。「待ち」の姿勢を貫くことです。そうすれば徐々に慣れてくれるはずです。無理に捕まえたりすると、触られることがキライになってしまうので注意。
 犬や猫は生後2〜3ケ月時のほうが、愛嬌があって、慣れやすいイメージがありますが、チンチラの同時期はなんとなく人見知りで愛想が無い個体も多いものです。6ケ月くらいになってから、ベッタリの甘ったれサンぶりを発揮してくる子も多いので、気長に期待して待ちましょう。
Q2 
 チンチラは寒さに強い動物と聞きました。冬の暖房は必要ありませんか?
A2 
確かに寒さに強い動物ではあります。が、これは野生時代での話(※野生のチンチラは絶滅の危機に瀕するサイテス登録動物。輸入・飼育出来ません)。現在、国内で飼われている個体は殆ど全てが繁殖個体です。厳しい寒さには耐えられません。日本の冬も気温が15℃を下回るようなら保温はしたほうが良いでしょう。子チンチラの場合は必須です。
Q3 
 今度2匹めのチンチラを迎えようと思います。選ぶ時のポイントはありますか?
A3
 まず、健康で、自分の気に入ったチンチラであることが一番です。
そして、先住のチンチラと同居あるいは見合いをさせる場合は、なるべく馴染みやすい子供のチンチラのほうがよいと思います。チンチラは相性にうるさい動物なので、合わないとどちらかが死ぬまで争うこともあります(激しくケンカをするのではなく、ストレスで死んでしまう)。新しい個体を連れてきたら、しばらくはQ1のように静かにして様子をみます。慣れてきたらケージ越しに対面させてまたしばらく様子をみます。ケージ越しでも寄り添ったり、和やかな雰囲気が見られるようなら一緒にしても大丈夫だと思います。ただし、この場合でもケージが狭いと、うまくいかないことがありますから注意して下さい(2頭分のスペースを確保するべきです)。ケージ越しにして、しばらくしてもうまくいかない時は残念ですが、同居・お見合いは諦めたほうが賢明です。

※雌雄でお見合いさせる場合は(たいてい雌のほうが強い)、雌に発情期が来ると一時的に上手くいくことがあります。ですが、妊娠・出産となると再び仲が悪くなることも多いので注意が必要です。
Q4 
慣れていますが逃げるとすばしこく、なかなか捕まえられません。うまく捕まえる方法はありますか?
 大きなバスタオルなどを上から素早くそっとかぶせて、動きが鈍ったところを優しくタオルごと抱えると上手くいきます。
 チンチラは頭が良く器用なので、脱走など朝飯前です。ケージには鍵をかけるようにしましょう。また、室内でもっとも多い事故がコードをかみきってしまうことです。要注意!