スムースコリーがやってきた?!  〜2004/09/06〜
 皆様、お久しぶりでございます。
夏も終わりに近づき、しかし、今年の夏はホントーに暑くて、アツくて・・・。夏バテなどしてませんでしたか?

 我が家、モーゼ一家はこのさすがの猛暑にグタ〜ッとなって、一日中ダラ〜ッとしてましたが、食欲だけはモリモリ・バリバリ! 元気で〜す!
”ホ−ッホッホ〜、ベラ女王様の御登場よ〜! 皆様お元気〜?”
”あ、あれは盗み食い指名手配中のイサミン!
 私たち、ベラグレッタ警官隊に見つかっては、もうおしまいね!

 〜お待ちぃぃぃ〜!”

”ハァ、やっとつかまえたわ!
このイタズラ坊や! 観念しなさい!”


”イタタ、痛いよう〜、やめてよう〜”

ベラグレッタ:「もう、なんて強情な子なのかしら。
         はやく降参しなさいったら!・・・」

イサミン:  「ハァ、ハァ・・・(言葉にできない)」

モーゼ:   「・・・。」

 ”それよりさあ〜、僕とサッカーしない?”
 ・・・なのですが、年々、としをとって体力も衰え、ひ弱になっていく僕らの飼い主。
今年は数年ぶりに夏バテでブッ倒れてましたっけ。気の毒ながら、それでもまあ、すぐに立ち直り、そこまではよかったのですが・・・。

 ”モーゼたちも可哀想! この暑さじゃ倒れちゃうわ。
  日本の夏はコリーには酷だわね!”

 とか何とか言い出し、思い立ったが吉日。次の日にはバリカン持って帰ってきたんですねえ、これが・・・。 〜あぁ、イヤな予感〜。

 ・・・・・<飼い主談>・・・・・

 以前からスマートでカッコイイ、あの「スムースコリー」に憧れていたので、これは良い機会!と思いました。欧米諸国では毛の長いコリーと短いコリーの交配も行われているわけで、モーゼたちの深い毛の奥にも均整のとれたあの美しいボディ・が隠されているのか!と思うと、ワクワクしちゃいました。
 毛が短くなると首輪や服とかオシャレもできるようになるし、シャンプーも楽だし、これは一石二鳥〜〜〜!

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 というわけで、僕とノア、刈られちゃったんだよねえ・・・グスン。

 最初は僕だけの予定だったみたいだけど、変身した僕の姿を見て、ノアが笑ったんだ。おまけに「何〜?! 変チクリン! こっち来ないで!」と言った。そしたら僕の飼い主、「あら、ノアちゃん、やきもちヤイてるのね。じゃあ一緒に刈ってあげるわね!」
と、とんだ勘違い。
 気まずそうな顔をするノアを、そうとは知らずさっさとテーブルに乗せ、あっという間に 
 ”ヘ・〜・ン・シ・ン・ッ!”
 だが、「変身」してみると、意外に好評だった。
はじめ、僕らの変身計画に賛成する者は誰もいなかったらしい。だけど、生まれ変わった僕らの姿を見て、「かわいい!」、「若返った!」「素敵!」などなど、グーッド!な反応続出!なのである。
 とくにノアは予想以上にスタイル抜群!なことがわかって、ブラボ〜!ハイホ〜!ビューチフル・・・!と褒めちぎられ、有頂天になっていた。
 喜びぴょんぴょん飛び跳ねる姿はまるで”バンビ”! 
 こっち(スムース)のほうが似合ってる・・・!
・・・ 刈る前はあんなに嫌そうだったのになぁ・・・。

 毛の長い僕らコリーを一言で形容するなら”ゴージャス”というところだが、短く一見スリムになった僕らを同じく表現するなら”エレガント”、とでもいうところか。
<毛刈り当日の僕とノア>
 僕らの飼い主がなによりホッとしたのは、「カワイイ子は何着てもカワイイ・」というのか、当たり前のようだけど、要はそんなに変わらない、ってことだったらしい。毛が短くなることで人相(犬相)が変わってしまうのでは?というのが一番の心配どころだったらしいが、そんなことはないよ。もうひとつ、お腹が出ているのではないか?(要するに中年太り)と僕は心配されていたようだが、それもなかった。つまり、ラフコリーもスムースコリーも被毛の長さに関係なく、同じく「美しきコリー」ということだ。

 あと、これは人様側の問題だけど、アレルギーのある人にはいいのかも?
僕の飼い主は、一時期、喘息発作を起こす程症状がひどかった。花粉、ハウスダスト、犬、猫・・・が検査の結果、陽性だったらしい。とくに春〜夏は気の毒なほど、毎日くしゃみや咳が止まらない。今年の夏は何故か特にひどかった。そこで、いろいろ考えて、毎日の掃除はもちろん、空気清浄機を設置し、カーペットを必要最小限にして、そして僕らの毛を刈った!のだった。毛が短くなることで余計なゴミやホコリを運ばずに済むので普段、室内で暮らす僕らにとって、部屋も汚れにくくなり、快適なのは確かだ。飼い主の症状もかなり緩和された様子(〜ホントー楽になりましタ〜)。
〜めでたし、めでたし!〜

       <毛刈り1週間後の僕とノア>
僕のほうは、もうすでに少し毛が伸びてきている。ノアはあまり変わらないね。
 ”なーんか、わたしじゃないみたい。でもね、けっこー気にいってんのよ!”””
 ちなみに・・・
同じような試みを考えている人に(多分あまりいないと思うけど)アドバイス!

<その1>
 刈るからにはきちんと道具を揃えよう。
今回、用意したのは毛並みを整えるための通常使用するブラシとコーム。それから重要なバリカン。バリカンはパワーのあるものが必要です。足裏用とか、ちょっとしたお手入れ用では少々無理が。そして刃の交換出来るタイプが良いでしょう。我が家はSPEEDIK社のものを購入しました。刃はトリマーさんにも相談して体幹部(背、腹、頸)に8mmを使用(8〜10mmくらいがよいのでは?とのこと)。体を刈ると、意外に顔と四肢の毛が長いことに気付く・・・。なのでこちらも刈ります。顔と四肢は3mmか5mmくらいが良いと思います。 
 ここで大切なのは、最初にどういう風にしたいか、はっきり決めておくことと、全体のバランスを見ながら作業をすすめていく、ということです。頭のなかにカッコイイコリーの姿を想像しながら進めていきましょう。アウトラインが重要です。
バリカンで上手く揃わなかったところは最後にすき鋏で整えます。 

 ちなみに飼い主いわく、「ライオンカット」はコリーの品位をそこなうだけ。似合わない!・・・のだそう。

<その2>
 刈っても毛はまた伸びてくるから大丈夫・・・と思いきや、そうでもありません。特にコリーやシェルティ、ハスキーやサモエド、ポメラニアンのようにダブルコートで毛の密な犬種は、普段、皮膚が厚い毛に覆われて保護されているだけに非常にデリケート。これがカットして陽にあたるようになると、紫外線の影響で皮膚炎を起こしたり(一時的に赤くなったりします)、毛包に炎症が起きて毛根が萎縮したり(毛が生えて来なくなります。たいてい1年くらい)することがあります。サマーカットの後に”毛が生えて来ない!”という相談は日常茶飯事。この現象はラフコリーにもあてはまりますから注意しましょう。


そんなこんなで、”ちょっぴりすずしい夏”を体験できた僕らなのでした。

       ”・・・。”
   ”イサミンでぇ〜す! ボク、こんなに毛がのびて立派になったよ!”
”・・・わたしたち、「毛刈りの刑」にならなくてヨカッタワ〜”
”ホント、ホント!”
<チンチラベビー誕生!>

今年も可愛いベビーたちが生まれました。4月に続いて2度めの出産です。母さん:プ−ママは今年満11歳! チンチラってこんなにタフなんだあ・・・。
 で、毎年2〜3回出産するので、子供達もどんどん増え、そのつど友人、先生、上司・・・いろんなお家にもらわれていくのですが、もうどこのお家もイッパイ!

 ということで里親さん募集中です。
8月2日生まれのカワイイ坊ちゃん(シナモン)、嬢ちゃん(グレー)です。
 ”・・・どうぞ、よろちく!・・・”
 と、そうこうしているうちにすっかり涼しくなっちゃって、秋は目前。
猛暑→冷涼と極端なこともあって、早くも柿が色付きはじめ、風がそよぐ度に木から離れて、地面に落ちる・・・これを待ってましタ〜!!とばかりに犬達が飛びつき、ほおばる・・・。
 オリンピックに影響され、「スポーツの秋」、”よっしゃ〜っ!”と思っていたけど、やっぱり「食欲の秋」にはかなわないみたい。