愛する動物達に貢ぐのが大好きな僕の飼い主。僕らを養うためならたとえ死んでも働きつづけることだろう。
その頃の店長からのすすめもあって、獣医になれなかったら花屋になろう！と思っていたらしい。今回のはその頃教わった技術を駆使しての（本人にしてみれば）力作だとか・・・。やれやれ。
僕とノアもちょっと借りてつけてみた。悪くないかも・・・。
”ええ〜っ？ うっそー！ 一体父親誰よ・・・？？？”
（これは１ヶ月前、どうも様子が変！とベラを病院に連れていった僕の飼い主の声です）
たしかに以前お知らせした通り、１２月に発情は来たのでした。もちろんよその犬が来ないように細心の注意はしていたのですが、チワワのユタは、まさか〜！？でノーマーク・・・。
「きっと”チコリー”（チワワとコリーのmix）が生まれてくるよ！」などと周囲に変な期待（？）をされながらも、どきどきの毎日。
・・・ある時はユタみたいな茶色の子犬が、ある時はマーヤみたいな白黒の子犬が・・・ベラのお腹から出てくる夢をみてはうなされました。
前日の朝の体温は３７℃。いよいよか、と思うも夜のご飯（仕事で帰りが遅くなり、午前０時近くの夕飯でした）はぺロッとたいらげるベラ。その後もベッドに飛び乗ったり、グレタとじゃれあったりしているので、なんだ、まだか（体温は測り違えたか？）・・・と思い、眠りにつこうとしたその時、ベラがなんと私のベッドの脇でウンチをしようとしているのです！ こんなことは初めて。ビックリして起きてみてみるとベラのお尻から赤ちゃんが顔を出しています。陣痛も何もないのに、いきなり・・・？！です。
こんな唐突な出産は初めてで、ただただ唖然・・・。そして、生んだ子を目の前に不思議そうな顔をするベラ。
”ほらほら、ちゃんとお世話して、ベラ！”と声をかけて急かし、赤ちゃんを口元に持っていくと、ふと我にかえったようにペロペロと舐めはじめるベラ。２頭めからは思い出したかのように上手に羊膜をはがし、器用に臍の緒をかみきり、次々とベビー誕生！
午前７時、無事出産は終了したのでした。
しかし、徹夜明けは辛い・・・。休む間もなく、仕事に出かけ、あとはただ、ただ、ベラの良き母さんぶりを願うばかり・・・。
ところで、問題の「父親は誰？」ですが、これがまた非常にわかりやすいのです。なんと生まれた子５頭全てがブルーマールなのです。いかにも「俺様の子さ！」という感じ。とんだ伏兵・・・つまり、モーゼが仕掛人だったのでした。妥当といえばそうだけど、これまで、幾度となくチャレンジした交配（しかもいつも人工交配でプロの方にお願いしていました）にはことごとく失敗し、発情期のメスがいても興味なし（多少臭いを嗅ぎにはいくけれど、いつも逃げられて終る）。”不能のモーゼ”とまで言われ、自然交配なんて夢のまた夢だったのです。昨年のノアの出産は初めての快挙で（これもノアとの３度めのチャレンジ。のろまなモーゼを嫌がるノアに近付けるのは大変なことでした）、それですら「奇跡」だったのに・・・。
とでもいうのか。とにかく驚きの事実がそこにはあったのでした。しかも相手がベラとは・・・！。
初回発情は交配に適さない、とか、血の濃い交配は控えましょう、とか言っておきながら自分がこの落とし穴にハマってしまうなんてねえ・・・。本当に間抜けな飼い主です。
コリパピ（※ベラ、グレタと区別するためにこう呼ぶことにしました）たちは思っていたよりも大きなサイズで生まれてきたのでホッとひと安心・・・。相性もあるのでしょうね。今はただ、生まれた子たちの健康を願うばかりです。
右：優秀な子育てぶり・・・と思ったら、あれ〜っ？！ ベビーたちを抱え込んでいるのはノア嬢です。どうにもジッとしているのが苦手な＆まだまだお子ちゃまなベラ。なんと外でモーゼと遊んでいるではないか！ そのすきを見つけて、こそっと産室に忍び込んだノア。
”おねが〜い！わたしにも子育てさせてえ〜っ！”
（※昼間、犬達をみているおばあちゃんはノアとベラの区別がつかないと言うので翌日からノアは別室 に移動となりました。 〜さみしいわ、グスン（byノア）〜 ）
”あたしだって、いちお、ママしてるのよ。”
〜ヤンママ、ベラかあちゃんの活躍ぶりに、こう御期待！〜
