コリベビ日記14 〜コリパピ3ヶ月”仮面ライダーズ”!〜(2003/6月号)
庭のみかんの木々が一斉に小さな白い花をつけた。甘美で、エキゾチックで、眠りを誘うような、何とも魅惑的な奥深い香りである。「ネロリ」というハーブがあるが、正にそれなのだとか。僕の飼い主は大好きな香りなのだそうだ。
そんなこともあって、家中ネロリの香りが漂い、この時期、曇り空の浮かない天気ではあったが、僕の家族はそれなりに日々を愉しんでいた。
生後3ヶ月め
マシュー:12、0kg
レン :11、0kg
コリパピ男二人組・・・は、生後3ヶ月めを迎えた!
がっしり太い足に、ものすごい食欲。体もみるみる大きくなっていった。♂のせいか、昨年のベラ・グレタのお嬢ちゃんコンビより、おっとり、のっそり、呑気なふたり。3ヶ月をすぎても顔も体もフワフワ、コロコロ、まるっこくて、まだまだ子犬・・・といった感が抜けない(ベラ・グレタの時はこのくらいになると、表情も体つきも少しずつ大人びてコリーらしくなっていった)。
この特徴的なパンダマーキング。
”仮面ライダーズ、って呼んでよね〜!”
〜マシュー、レン〜
いつでも、どこでもシッポをフリフリ。ちょっぴり頭を低くして体ごと振りながら嬉しそうにやってくる。僕(モーゼ)、ノア、ベラ、グレタ・・・それにジェーンとチワワのアユも加わり、大勢の先輩たちに囲まれたとあって、好き勝手わがままできないのは、この(犬の)世の定め。おかげでしっかり教育されて上下関係もバッチリ。世渡り上手な息子に育つことだろう。
3ヶ月を過ぎた頃からだろうか、たまに便がゆるくなることがあった。雨が多く、湿度も高く、雑菌や寄生虫の繁殖も旺盛、しかも体調を崩しやすい時季・・・ではあるが、はて、どうしたことか?・・・と思っていたら、ある日突然、レンがそれはそれは大きな毛玉を吐き出した。よくよく見るとウンチのなかにも毛がいっぱい!
ああ、原因はこれか・・・!
ちょうど僕らは換毛期をむかえている。コリパピたちは喜んで毛にジャレつき、ひっぱり、そしてそのままムシャムシャと飲み込んでしまう。これが胃や腸にたまって、つまって、嘔吐や便秘の原因になる→便秘になると腸の運動(蠕動運動)は早くやっかいものを排泄しようと余計に頑張る→結果、腸運動が亢進して下痢になってしまう・・・というわけで、早速対策を講じた。
今回、力を借りたのが「ラキサトーン」という名の、猫ちゃん用毛球除去剤である。猫さんは(特に長毛種は必発!)グルーミングの際、自分の毛をなめとってしまうのだが、これがやはり胃腸にたまり、嘔吐や腸閉塞の原因となってしまう。この薬、酵素と潤滑剤が入っていて、毛玉を溶かし、うまいこと便中に排泄させてしまおう・・・というもの。
効果は絶大でコリパピたちの変な下痢も見事改善してくれた。我が家は猫のむーちゃんも定期的にこれを使っている。そういえば、ベラも幼き頃、大きなパンを袋ごと丸のみして(盗み食いが発覚!次の瞬間、急いで飲み込んでしまった!)大騒ぎ→ラキサトーンで翌日、無事、くしゃくしゃの袋がウンチと一緒に出てきた!・・・という事件があったりして結構助けられている。
ほかにも、30cmのリボンを見事排泄した猫ちん、20cmの焼き鳥串が折れずに丸ごと出てきた(とても長〜い大きなウンチに包まれていたそうな。これは本当にラッキーな例!)レトリバーさん、とか成功例は多いらしい。
異物がつまって開腹手術になるかどうか、ホントに紙一重のことも多いらしく、ヒヤヒヤするよね、まったく。
とにかく、そんな、こんな、元気で何より。
昨年のベラ・グレお嬢’S みたいに甘やかしてワガママになっては大変!、と、今年の”仮面ライダー’S”には手厳しくしてるつもり・・・なのだけど、どうにも遊んでしまうンだよね、これが・・・。
(ボールとご飯と女の子の誘惑・・・にも、どうしても勝てないのだ!)
マシューとレン。6月にはいって、初のシャンプーをした。
キュンキュン鳴くかと思いきや、予想に反してこれがまた素晴らしくおりこうだったらしい。おとなしく座ってシャンプーのアワアワ(泡)を眺めて、シャワーも平気だった様子。甘えん坊のレンなどは泡のなかでひっくりかえって、お腹をさすってもらっていた、というから、なかなかの大物なのだろうか。
シャンプーのイイ香りを漂わせながら、ぴょんぴょん走り寄ってくる姿は本当に可愛らしい・・・。
早い子ではそろそろ警戒心も出てくる頃。
僕の飼い主は、昨年の過保護すぎる失敗もあって、今年ははやめのリード特訓を始めた。
マシューとレン。ふたりとも初めのうちは暴れ馬のように騒いでいたが、ひとたび慣れるとリードに戯れて、噛んで、なかなか前進できない。相変わらず苦労してるなー。よくやるよ・・・。僕はそんな様子をのんびりと窓辺から眺めている。お気楽でいいでしょ!
車特訓、子供特訓(キャーキャー騒ぐ子供は苦手な奴が多い)もそろそろはじめないとな〜、と、僕の飼い主は言っていた。
そういえばグレタも相変わらず子供が苦手らしい・・・。先日は、子供大好き・なノア母さんと昼下がりの公園に行った。そこで小学生たちに囲まれて、かなりコワかったらしいが、おそるおそるおやつを貰って、そして女の子のひとりがクローバーの花環を作ってくれた!らしく、僕の飼い主は感激に涙していた。(阿呆らしい・・・)。
危なっかしくて目の離せないやんちゃ坊たち・・・。
さすがの僕も昼寝を邪魔されたりすると黙ってはいられない。まだまだ苦労しそうだ。
NEWS!!
出産のために里帰りしていたチワワの”くるみチャン”、5月28日にめでたく、無事、2匹の女の子を産みましタ!・・・今回は結構大変〜だったヨ・・・!
お父さんはウイリー。只今、新しい飼い主さん、募集中だそうだ。
出生時、127gだったホルホル(白チャン)と、81g(小さ〜い!)だったスタイン(黒チャン)、10日後には、それぞれ350g、300gになりました!
眼も開いたよ!
!祝!
6月8日、いよいよ、ノア&コニパパのお受験の日がやってきた。
3ヶ月の練習の成果は素晴らしく、CDP、CDとも、僕(モーゼ)&コニ吉コンビをはるかに凌ぐ好成績だったらしい。ノア、大好きなパパと嬉しそうにシッポを振り振り。脚側もピッタリそばにくっついて、審査員にお褒めの言葉を頂いたのだそうだ。
ノアいわく、”楽しかったわ!”とのこと。
間違っても誰かサンのように、途中でいきなり立ち止まって大あくび・・・なんてことは、紐無し脚側でハンドラーと3mも離れてしまう・・・なんてことは、・・・無かったらしい。
結局、”座って待て”で途中”伏せ”てしまったこと、ハンドラーが勢いづいて招呼で声符・視符の両方を使ってしまったこと、が減点になったくらいでCD一次まで見事クリアー。素晴らしい。
これも全て、指導して下さった、そして励まし合った支部の皆様方のお蔭だ。(訓練の「く」の字も知らなかったコニパパが短期間でここまで成長するとは正に”驚異的事実”なのだ!)
本当にありがとうございました。
僕と、僕の飼い主は、この二人の快挙をぼーっと眺めていた。ノアときたら、CDXチャレンジの話もあるらしい。(僕の時はそんな話、なかった・・・)。
まあ、まだ二次もあるしね、油断は禁物だヨ。と、このへんで先輩からの忠告をしておこう。
「訓練ねえ・・・、やっぱりハンドラーの器量次第だろうねエ。」
(モーゼ)
「・・・!(怒)」
(飼い主)